今、SNSでも注目を集めている大型インコ「ヨウム」。鳥の中でもとても賢く、人間と会話ができるというスゴイ鳥なんです。今回はそんなヨウムについて、性格や寿命、価格が高騰している背景、飼育するとしたら…?など、さまざまな視点で紹介していきます。
ヨウムってこんな鳥!特徴まとめ
ヨウムの特徴
分類:インコ科ヨウム属
生息地:アフリカ・ギニア
体長:約32㎝
体重:約350~600g
平均寿命:約50年
価格:約250,000円~
ヨウムはアフリカ・ギニアに生息している大型インコ。カラフルなインコのなかでは珍しく、シックなグレーの体と鮮やかな赤い尾羽が特徴です。

野生のヨウムは低地の森に住み、人里にはあまり近づかない生活をしているようです。群れで行動しており、果物や木の実などを食べて生活しています。
ヨウムは約4,000年前のエジプトでも飼育されており象形文字にも登場しています。コンパニオンバードとして長い歴史を持つ鳥なのです。
声の大きさ★★★★☆
おとなしい鳥ですが声は意外に大きいです。人間の子どもが普通に話していたり、テンションが上がって叫んでいたり…それくらいの声量をしています。
世界一賢い鳥!

ヨウムは人間の5歳児並みの知能を持っています。人間の言葉を覚えればきちんと会話ができる、人の言葉で意思疎通ができるとても賢い鳥なんです!
「おはよう!」といえばきちんと「おはよう」と返してくれるし、「お散歩行く?」と聞けば「行く!」「やだ!」という返事が返ってくる…。動物と会話ができるなんてロマンですね~!
人間が全く発音の異なる動物の中で暮らすとして、会話をマスターするのってとても難しいことだと思います。逆の立場に立って考えると、本当に頭が良いなぁと実感しますね。
ヨウムを飼育したら、言葉を覚えられるほど毎日話かけてあげる必要があります。
価格は年々値上がり
25万円~が相場と言われていましたが、年々値上がりしています。個体や年齢によっても変化します。
(より低価格で購入したい!と希望の販売先を見つけてもすぐ引き取り先が決まり、いつまでも購入できないという人は多いようです。ただし、悪質なブリーダーだとかなり高額に売りつけてくることもあるので注意)
安いと大丈夫?
海外から密輸されたヒナは多くが過酷な環境に耐えられず死んでしまったり、衰弱したりします。高額だと安心とはいえませんが、あまりに安いとそれなりの理由と背景があるかもしれません。
飼育する際は販売元のチェックと、病気にかかっていないか、健康面に不安はないかを確認するのがおすすめです。
寿命は50年
ヨウムの寿命は約50年!寿命が長いといわれる大型鳥類の中でも結構な長生きです。飼育するなら、「結婚する!」くらいの感覚で生涯添い遂げる覚悟が必要。例えば20歳でお迎えすると、70歳まで一緒に暮らすことになります。

生きていれば結婚や転職、育児など色々な事がありますよね。それでもしっかり面倒が見られるかどうか、自分の寿命を考えてヨウムをみとってあげられるか、もしくは子どもがいる家庭の場合、確実に子孫とともに暮らしていけるかを考えてお迎えをしてあげましょう。
もしも自分が病気になったら…など、急なケースを想定して対策をしておく必要もあります。
残念ですがヨウムを飼育できなくなったという話はよく聞きます。施設に預けられても飼い主の名前を呼んでいたり、迎えに来るのをじっと待ちながら死んでいく…そんな子が多いのも現実。飼い主になるなら、そんな子を生み出さないようにしなければいけません。
特に多いのが、親が亡くなった後に子どもが引き継げないという話です。大型鳥類は声も大きいし体も大きいので、飼育する環境づくりも大変です。さらに、元々の飼い主に一番懐いているので色々と問題も出てくるようですね…。
わが子のように育てていたヨウムが、自分がいなくなった後に辛い思いをしてしまうかもしれません。長寿の動物を飼育するときは、しっかり考えてお迎えしましょう。
ヨウムの性格!実は執念深い一面も…?

ヨウムの性格は用心深く神経質。人に懐きやすい鳥ですが、臆病で人見知りな面があります。
知能が高く物事をしっかり考えているのも忘れずに。何かあればずっと根に持つ一面もあります。イヤなことがあったらアフターケアが必要です。
人間と同じだと考えましょう。
ストレスで毛引き症になりやすい
ヨウムは人に懐きやすいですが、その分寂しさも感じやすい鳥。ストレスを感じると毛引き症になりやすいようです。常にコミュニケーションをとりましょう。
例えば昼間一人きりになる時間が多いと、退屈やストレスを感じやすい環境。遊べるおもちゃを入れて、退屈しないように気を付けましょう。
人がいないときはラジオを付けておくのもおすすめです。

反抗期もしっかり来る
ヨウムは反抗期もしっかり来ます。幼鳥で自我が芽生えた頃と、思春期の2度やって来ます。小型インコも反抗期はありますが大型鳥類は体が大きいぶんかなり大変です。
反抗期は常にイライラしてしまい、噛んだり怒ったり飛び回ったり…。体が大きいので小鳥の何倍もの迫力があります。噛みつかれて流血騒ぎになることもあるため、小さな子どもがいるときには噛まれないように注意が必要です。
飼育には広い部屋が必要
ヨウムを飼育するなら、羽を広げても問題ないような大きなケージと、放鳥時に遊べる広い部屋が必要です。尾羽の長さ&羽を広げた時の大きさを計算してケージを購入しましょう。
放鳥時に止まっていられる止まり木型のオウムスタンドと、ケージの両方の使用をおすすめします。
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