【インコの一生】インコにだって反抗期は来る!ヒナ~老鳥までの成長過程

インコの気持ち
スポンサーリンク

インコは年をとっても見た目に変化が出にくいため、大人なのか子どもなのか、それとも老鳥なのかが分かりにくい動物です。

しかし人間と同様、インコも「子ども→成鳥→老鳥」と段階を踏んで成長しており、思春期や反抗期が訪れます。

反抗期や思春期など子どもから成鳥になる期間は、精神バランスが崩れてイライラしやすい時期。それを知らないと「狂暴になった」「いきなり性格が変わった」と誤解してしまうかもしれません。

そこでインコの初生ヒナ~高齢までの成長過程を詳しく説明します。生後何歳でさし餌から卒業するのか、何歳で反抗期が訪れるのかなども説明していますので、よりインコと楽しく暮らせるように、参考にしてください。

生まれたばかり「初生ヒナ」の時期

 

初生ヒナ

小型・中型:生後約20日まで

大型:生後約25日まで

卵から孵ったばかりで、毛も生えそろわない時期を「初生ヒナ」と呼びます。この時期は、親鳥が世話をする時期。ほとんど人間は関与しません。人の手に渡るのは最低でも生後20日以降になります。

初生ヒナ インコ

人間でいうと新生児・乳幼児期ですね。

「さし餌ヒナ」の時期

 

さし餌の時期

小型:約20日~35日

中型:約20日~50日

大型:約25日~3か月

人間の世話でも生きていけるようになります。だんだんと感情が芽生え始めるため、周囲を興味深そうに見たり、表情が出始めたりします。

まだまだ赤ちゃんの時期なので、さし餌は必要です。きちんとした羽に抜け変わる換羽を迎えるまでは、あたたかくした餌を口に運んであげます。

さし餌ヒナ インコ

さし餌ヒナの終わりに差し掛かったら、徐々に自分で餌を食べられるように切り替えの準備を始めてください。

幼鳥期間(第一反抗期)

 

幼鳥

小型:約35日~5か月

中型:約50日~6か月

大型:約3か月~8か月

自力で餌が食べられるようになり、ヒナ羽も生えそろいます。あちこち動き回るようになり、自我も確立してきます。

ここで第一反抗期を迎えます。

今までは飼い主が全てで自分と飼い主の区別もつかないような時期でしたが、幼鳥期間になると自分自身が別の生きものだと気づき始めます。そのため少し反抗的になったと感じます。

幼鳥 インコ

まだまだ顔立ちに幼さが残る時期です。人間でいうと4歳~8歳。

若鳥(巣立ちの時期)

 

若鳥

小型:約5か月~8か月

中型:約6か月~10か月

大型:約8か月~1歳半

この時期になると、羽がしっかりとした成長羽へと生え変わります。

自然界でいうと巣立ちの時期です。

体や精神が成長する時期ですので、外出に慣れさせ色々なものを見せて、いろいろな人にも合わせると良いですよ。

若鳥 インコ

人間でいうと8歳~13歳。小中学生くらいの成熟度合ですね。

成鳥:前半(第二反抗期)

 

成鳥(前半)

小型:約8か月~10か月

中型:約10か月~1歳半

大型:約1歳半~4歳

子どもの時期から抜け出し、いよいよ大人へと羽ばたく時期に差し掛かりました。成熟期を経て繁殖適応期までの期間を前半としています。

この時期になると、第二反抗期(思春期)が始まります。

知能・能力が最も成長する時期で、心も体もパワーで満ち足りています。どんどん動き回って遊びまわりたくなります。

一方で、体と心のバランスが崩れて精神が不安定になりやすく、イライラしやすい時期です

攻撃的になる子も多いですが、この時期は心身ともに成長している証拠だと思って、暖かく見守ってあげてくださいね。

人間でいうと13歳~18歳。中高校生くらいの時期になります。

成鳥:後半(繁殖適応期)

 

成鳥(後半)

小型:10か月~4か月

中型;約1歳半~6歳

大型:約4歳~10歳

成鳥の後半に差し掛かると、繁殖適応期。いよいよ体も心も成熟し始め、パートナー探しが始まります。

パートナーを探し求めるため、呼び鳴きやさえずりが頻繁にみられるのもこの時期です。

インコとコミュニケーションをとって、生涯付き合っていける、良いパートナーになれると良いですね。特に1羽で飼っている場合は信頼を深める重要な時期なので、寂しい思いをさせないようにしましょう。

人間で言うと18歳~35歳です。

壮年鳥

 

壮年鳥

小型:約4年~8年

中型:約6年~10年

大型:約10年~15年

心身ともに安定して、大人となりました。壮年期になると落ち着いた性格になる子が多く見られます。

大人の精神に変化したことや、普段暮らしてきた環境に慣れてしまったことで、今までの生活に物足りなさを感じる子も多いようです。

新しいおもちゃなどを入れて、好奇心を刺激してあげてください。

人間でいうと、35歳~50歳ごろの年齢です。

高齢鳥

 

高齢鳥

小型:約8歳以降

中型:約10歳以降

大型:約15歳以降

人間でいう、おじいちゃん・おばあちゃんの時期です。

若い頃の活発さはなくなり、徐々に体の衰えも感じてきます。視力が悪くなったり、居眠りが多くなったり、俊敏な動きができなくなったりすることもあります。

人間とわいわい遊ぶよりも、そっと寄り添って手に乗っていたい。一緒にいたいという行動が見られ始めるのもこの時期です。手のひらに乗ってじっとしているだけでも、満ち足りた気持ちになります。

若い頃の接し方とは異なりますので注意しましょう。

インコ 居眠り

高齢期に入ってから肩に乗ってじっとしている、手のひらに乗ってじっとしているなどの行動を見かけたら、それが老いを感じる中でのインコからの愛情表現だと思って接してあげてください。

人間で例えると、50歳以降の年齢になります。

インコと人間、実はそっくりな生き物かも

インコは成長スピードこそ人間と異なりますが、精神・体の老いなどは人間とそっくり。思春期もあるし、反抗期もあります。老いたら体が動かなくなります。

インコの成長を知って、その年齢に沿ったお世話ができると良いですね。

インコについてもっと詳しく知りたいなら

タイトルとURLをコピーしました