インコの中でも飼いやすく、手乗りにしやすいと人気のセキセイインコ。昔からパートナーとして大人気の、この動物の生態をご紹介します。
セキセイインコの特徴
分類:インコ科セキセイインコ属
分布:オーストラリア
体長:約20㎝
体重:約30~40g
寿命:8~15年
セキセイインコは元々、オーストラリアの草原地帯で群れをつくり生きていた動物です。
漢字だと「背黄青(セキセイ)インコ」と書きます。字のごとく原種は緑と青(そして黒)の色を持っています。
現在は品種改良が進み原種に近い色合いのほか、真っ白なアルビノ、単色のルチノー、黒色がない淡い色合いのスパングルなど、さまざまな色を持つ個体が登場しています。
羽の一部が逆立った両羽衣を持つ種類や、普通のセキセイインコよりも約3㎝大きい体長約23センチ、重さ約50グラムというジャンボセキセイも生まれています。
セキセイインコは日本で飼われているインコの中で最もポピュラーな種類で、明治・大正時代からペットとして親しまれてきました。
声の大きさ★★★☆☆
体は小さいですがパワフルで良く通る鳴き声が特徴的です。やんちゃな性格の子が多く、仕草もカワイイし人にとても懐いてくれます。
寿命は8~15年
小鳥に対する医療が発達するひと昔前は5~8歳と言われていました。インターネットも発達していなかったので、飼い主がインコの不調を判断できずそのまま死んでしまう子も多かったようです。
現在はかなりインコに対する知見も広がってきたので、丁寧にお世話をして大きな病気もなければ8~10年は生きてくれます。知っている中で15年生きたという子もいます。ただし15歳以上生きる子はごくまれな印象です。
インコの10歳は人間の場合60歳ほど。15歳の場合は人間だと86歳越えとなります。
インコと人間の年齢比較を見たい方はこちら↓
好奇心旺盛で遊び好き
信じられないくらい遊び好きです。飛び回ったり、インコの体と同じ大きさのボールを持ち運んだり、と思えば鏡に向かってひたすらさえずっている…。
あの小さな体であそこまで動けるの!? と驚くほど、常に遊んでいます。飼い主になったら退屈しないように色々な工夫をしてあげたいところ。
(そして遊び疲れて、気が付いたら寝ている…(笑))
オスとメスの見分け方
メス:鼻の色がピンク
オス:鼻の色が青
ヒナのころは性別関係なくピンク色の鼻をしているため、見分けることができません。
若鳥のころになると鼻の色がだんだんと変わってきます。(それでもうっすら「青っぽいかな?」という程度なので、オスだと思ったらメスだったということも良くあります。)
性別で性格は違う?
性格の違い
オスの方がよく鳴き、言葉を覚える個体が多い。
メスはオスよりおとなしく、やや気が強い個体が多い。
我が家ではメスが卵を産んだ後「私がボスだ!」「子どもを守らないと!」みたいな性格になって、野生のように目が鋭く、ふてぶてしくなった子もいます。(笑)
逆にか弱くて乙女のようなメスもいたので、オスかメスかで大きな違いは感じません。しかし、人間に感じるのと同様に、性別によってちょっと”男っぽい””女っぽい”雰囲気はあります。
セキセイインコはおしゃべりが得意
セキセイインコは人間の言葉を話してくれる数少ない動物です。特にオスはよく話します。言葉をたくさんしゃべってほしい人はオスを飼うのがおすすめです。
とはいえヒナの時期はオス・メスの区別がつきにくいので、はじめから「話す子ほしい!だからオスがいい」と期待してヒナを購入するのはおすすめしません。性別が分かってガッカリしてしまうのも、インコに申し訳ないですし…。
話してくれたらラッキーという気持ちでいましょう。
必ず話すわけではない
セキセイインコならどの個体でもおしゃべりをしてくれるかというと、そうではありません。インコの性格がおしゃべり好きかどうかにも左右されます。人間の言葉よりもおもちゃがおもしろいと感じたら、そちらに夢中になるかもしれません。
また、話してくれるのは、とても懐いており、飼い主さんを心から信頼している個体だけです。信頼しているから同じ言葉を話してコミュニケ―ジョンを取りたいと思うんです。だから、飼い主さんとの絆も重要。
話す子はあまり人と遊んでくれないことも
我が家でおしゃべりインコになったセキセイはおしゃべりが大好きで、話すこと以外興味がないような子がいました。人の会話を10分も20分もじっと聞き続け、会話が止まるとケージに戻って1羽で発声タイム。それ以外の行動はほとんどとってくれませんでした…(笑)。
一方で話さない子はしょっちゅう肩に乗ったり歩いていると追いかけてくれたり、べったりしてくれる子が多かったなという印象です。
(話す子は会話を覚えることに全力を注ぐので、他の事がおろそかになっちゃうのかな…?)
話す子は…
①オスが多い
②おしゃべり好き
②飼い主が大好き
ペラペラと話す子はインコの中でもちょっと変わった子だと思います。
頭をなでる、手でにぎるなどは難しい
セキセイインコはコザクラインコやボタンインコと違い、木のうろや狭い場所を好むインコではありません。個体差はありますが、体を触ったり手で覆う・握るなどの行動に拒絶反応を示す子が多いのもセキセイインコの特徴です。ただし、頬を掻いてあげたり頭を掻いてあげたりする毛づくろいは好みます。
セキセイインコを飼育する場合は、大抵の場合こちょこちょっと頬を触ってあげるか手のひらや肩に乗っている姿を楽しむか…その程度のふれあいになります。
セキセイインコの病気
生きているうえで病気になることは仕方のないこと。しかし、飼い主の適切な管理で避けられるものもあります。特に肥満や発情による病気を予防するためには、飼い主の行動が重要です。
お迎えする場合は病気にかからないように、しっかりと体長を管理してあげてください。
おしゃべりインコ動画
最後に我が家のインコななちゃんのおしゃべり風景を紹介します。画質がものすごく悪いのですが…このぐらいスラスラ話してくれます。インコのいる生活は楽しいですよ~。
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