「オカメパニック」の原因と対策!飼い主さんにできること

オカメパニックインコの飼い方
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オカメインコを飼育する際に避けられないのがオカメパニック。気が付くとケージが血まみれ…!?なんて恐怖体験は、オカメインコを飼育する飼い主の宿命ですね…。しかしオカメパニックは、一歩間違えれば命を落とす大けがをします。飼い主は、パニックになりづらい環境づくりが重要です。

ここでは、そんなオカメパニックについて「なぜオカメパニックが起こるのか」「具体的に注意すること」「対策」などを紹介していきます。

オカメパニックとは?

オカメパニックとは

オカメインコが何かに驚いてして錯乱した状態のこと。飛び回ってケージや壁に体を打ち付け、運が悪いと出血や骨を折る大けがをすることがあります。この状態は他のインコでは見られません。繊細で臆病なオカメインコ特有の症状です。

なぜオカメパニックが起こるの?

野生下では危険が迫るとすぐに飛んで逃げる必要があります。考える間もなく逃げることで、天敵から命を守っているのです。オカメパニックとは、そんな危険を回避するための習性からきているといわれています。

本来であれば遠くまで飛んで行けるのですが、飼育していると危険を察知しても逃げることができません。その結果、パニックになってケージや壁に体を打ち付けてしまう…というのが主な原因のようです。(※これは有力な原因の一つと言われている内容です。オカメパニックの真相はまだ解明されていません)

パニックになったら人間がケアをしてあげないとなかなか落ち着きません。飼い主さんの外出中にパニックになって、帰宅したら血まみれだった…ということも。オカメパニックは楽観視できない症状なんです。

こんな時は要注意

オカメインコはとても臆病なので、少しのことでもびっくりして「逃げなければ!」と行動してしまいます。飼育する場合はパニックを起こさせないように注意しましょう。

こんな時は要注意

  • 地震
  • 物音(特に暗いときの物音)
  • 突然の光

地震に注意。オカメインコは地震察知能力が高く、人間が「え?揺れた?」という程度でもパニックになります(震度1でもパニックになった子がいるようです)。特に夜の真っ暗闇はパニックを起こしやすいため注意しましょう。

そのほかサイレンの音やモノが倒れる音、夜中に窓から突然入り込んだ車のライトに驚いてパニックを起こしたという子もいます。また嵐の時の外の景色に驚いてパニックになる子も…。

人間が思う以上にパニックにつながる原因が潜んでいます。

大地震が起こったとき、かなりの数のオカメインコが動物病院に運ばれたそうです。地震が起こったらインコの安否もすぐにチェック。

見慣れないものはパニックを起こす引き金に

オカメインコは臆病なインコなので、見慣れないものに警戒します。家具を変えるととても警戒しますし、窓の外で猫が通りすぎたりしたらビックリします。

カラスの声、猫の姿など、天敵の気配を感じるとパニックになることが多いです。その場合は、ケージを窓の外が見える場所から移すなどの対策が必要です。

飼育はじめは注意

家に迎えたばかりの頃は、オカメインコにとってすべてが警戒対象です。嫌がっているのに触ったり、見慣れないおもちゃを目の前に持ってくると驚かせてしまいます。すぐにパニックにならずとも心労がたたり、精神が不安定になりやすくなることもあります。

飼育はじめはインコのペースに任せて、まずは家や人に馴染ませましょう。

オカメパニックを起こした場合はどうする?

オカメパニックをおこしてしまったときは、「大丈夫だよ」とゆっくり声をかけてあげます。夜中なら部屋を明るくしてあげてください。インコが落ち着いたらケガの有無をチェック。体調がおかしいなと思ったら動物病院で見てもらいます。

パニックを起こした?チェック方法

飼い主の外出中にパニックを起こすと、気が付かない間にケガをしていることがあります。「あれ?」と思ったら、インコの身体検査をしましょう。チェック項目は以下。

  • 羽は抜けていない?
  • 餌はきちんと食べている?
  • ちゃんと飛べている?
  • 見た目に変化は?

パニックを起こすとどこかに体をぶつけて羽が抜けることがよくあります。立派な羽がたくさん抜けていたらパニックを起こした証拠です。おかしいと思ったらケガがあるかチェックしましょう。

ケガは打撲・内出血、骨折など外見だけでは判断できないものもあります。エサが減らない、あまり動かない、さえずらない、膨らむなど普段見られない行動があればケガをしている可能性が。早めに動物病院へ連れて行ってください。

オカメパニックを起こさないようにするには

オカメパニックの対策

オカメインコとオカメパニックは切っても切り離せない関係です。飼い主はパニックを起こしてもなるべくケガをしないように工夫するしかありません。しかしちょっとした工夫でケガをする確率はぐっと減らせます。

オカメパニック対策は環境づくりを重視

一番重要なのがケージの中のレイアウト。暴れてもケガをしないような作りにしましょう。

ケージは大きめ・環境はフラット

羽を広げて暴れてもすぐにぶつからないように、ケージは広めのものを購入してください。また暴れてもぶつかりにくい環境が大切です。

おもちゃをたくさん入れたいところですが、ごちゃごちゃしていると危険。シンプルで角が丸いものやケージの端におもちゃを集めて、パニックになって羽ばたいてもぶつかりにくいように配置します。

(おもちゃが少なすぎるとストレスがたまる原因になるため、ぶつかりにくい環境を作りつつ、遊べるような配慮が必要です)

完全な無音状態はパニックを起こしやすい

完全な無音空間はちょっとした音でも響きやすく、パニックになりやすい環境です。静かすぎる環境も良くありません。

オカメインコを飼育している人の中には、パニック対策として小さな音でラジオやBGMを流している人もいるようです。

暗闇に注意

突然の光にパニックになりやすいため、夜でも完全に真っ暗にならないように間接照明をつけて対策している飼い主さんもいます。ただしインコを寝かせる必要があるため、明るすぎる環境はNG。明かりをつけておくなら、ほのかに明るい…程度にしましょう。

オカメパニックになっても慌てずに

オカメパニック 注意点

オカメインコを飼育していると「またパニックか…」と思うほど結構な頻度で起こります。特に日本は地震が多く、オカメインコは地震に敏感なのでパニックが起こりやすい環境です。

完全にパニック・ケガを防ぐことはできません。

オカメパニックに気が付いたら、飼い主さんは冷静に声をかけて、ケガをしていないか体調を確認し、おかしいと感じたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

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