ヒナ・若鳥?お迎えするなら何歳のインコが良いの?

インコの飼い方
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インコと暮らそうと決意してからまず考えるのが、ヒナ・若鳥どちらをお迎えするかです。

お迎えする年齢によって準備するものや世話のやり方が変わります。また後々の関係性に違いが出ることもありますので、きちんと違いを理解して決める必要があります。

ヒナか若鳥どちらを迎えるべきか、それぞれのメリット・デメリットを交えて解説していきます。

ヒナ(さし餌ヒナ)を迎える場合

メリット
  • 人に懐きやすい
  • 成長を見守れる
デメリット
  • さし餌が必要
  • 社交性が備わりにくい

メリット

物心つくころから周囲が人間しかいない環境なので、人に懐きやすくなります。確実に手乗りインコにしたい場合はヒナから育てる必要があります。

また赤ちゃんの時期から見ている小鳥がぐんぐんと成長していく過程を見られるのは、ヒナから育てるからこそ。子ども~大人にかけて羽の色が変わる子も多いので、昔はこんな子だったんだな…とアルバムを見返して思い出に浸れるのもヒナから育てる楽しさですね。

唯一無二のとても素敵な経験ができますよ。

デメリット

さし餌が必要

さし餌が必要です。さし餌に失敗すると体が弱いインコに育ってしまい、早死にさせてしまう原因になります。毎日、1か月ほど付きっ切りでお世話ができない人は、ヒナからの飼育はおすすめできません。

具体的に言うと…

 

  • 2~3時間置きのさし餌
  • こまめなケージの掃除
  • 一定の温度に保温できる環境

最低でもこれらの環境を準備できなければヒナの飼育は難しいです。特に餌の時間は重要です。また、毎回何グラム食べてたのか、体重測定をするなど、細かな記録も必要です。

「人間の赤ちゃんを立派に育てる!」くらいの心づもりが必要です。

社交性が育たない

ヒナの時期は、親兄弟と鳥としての習性等を学ぶ大切な時期。

その時期に親から引き離して人の手で育ててしまうと、2羽目を飼いたい、他の動物と共存させたいというときにうまくいかない可能性があります。

特に、幼少期に飼い主の顔しか見られない環境にいると社交性の欠如が顕著に表れます。

成長してから飼い主以外に懐かなかったり、飼い主にひどく依存してしまい姿が見えないとストレスで体調不良に陥る…ということにもつながるので注意が必要です。

若鳥を迎える場合

メリット
  • さし餌が必要ない
  • 社交性がある
デメリット
  • ヒナから育てるよりも懐かない
  • 人の手を怖がることも(手乗りにならない場合がある)

メリット

ヒナ特有のお世話は必要ない

さし餌がないため、ヒナよりも飼育が楽です。

ヒナの飼育は保温やさし餌など神経を使います。ミスをしてしまえば殺すことにもなりかねません。しかもそんな時期が1か月ほど続くので、付きっ切りでお世話をする時間が取れないという人は、ある程度成長した子をお迎えするのがおすすめです。

社交性がある

たくさんの親兄弟からもまれて育っているため、社交性があります。

複数飼うときにスムーズにいったり、家にいる他のペットと仲良くできたりする可能性が高まります。

デメリット

人に懐かない、手乗りにならない可能性があります。

特に幼鳥になってからかなりの時間が経ってしまった子や、ペットショップにいるときに人があまり介入せず、同じ鳥の群れの中で生活している子は人を怖がることもあります。

(ペットショップでの飼育環境も関係しますので、購入時に聞いてみてください)

また、新しい環境に慣れるのに時間がかかる子が多いのも特徴です。のんびりお世話をはじめてください。

懐きにくいというだけで、信頼関係を築ければ、手乗りになる子はたくさんいます。

実際、成鳥間近の子をお迎えした時もありましたが、人が好きで人見知りをしない子もいました。やさしい子で、ヒナから育てた子よりも人懐っこい性格でした。

兄弟が離れてしまいペットショップで寂しい思いをしていたのかな…。

最近は若鳥を売るペットショップが多い

10年前ほどまではヒナを売るペットショップが多かった印象ですが、最近はさし餌が終わった若鳥を引き渡すペットショップが多いようです。

これは、ヒナを購入した人がうまくお世話ができず誤って殺してしまったり、さし餌から普通の餌への切り替えができなかったりとトラブルが多発したことが原因と言われています。

それほどヒナの飼育は、インコの飼育に慣れていない人にとって難しい問題のようです…。

ヒナ・幼鳥どちらを選ぶ?

ヒナは飼育が大変ですが、それを超えれば信頼関係で結ばれた素晴らしいパートナーとして一緒に暮らしていけます。

ヒナから見てきたインコが成長していく姿を見るのは感動しますよ。大きくなって羽の色が変わったり、性格が変わったり…そんな姿に立ち会えるのもヒナから育てるメリットです。

とはいえ、ヒナからの飼育はとても大変。時間や環境が十分に用意できない人や動物の飼育に慣れていない人は、幼鳥からの飼育をおすすめします。

幼鳥といっても、さし餌から切り替えたばかりの子はヒナと大差ありません。成長するにつれて懐きにくくはなりますが、大人になった子でも、時間を掛けて信頼関係を築いていけば良いパートナーになってくれます。

ヒナと幼鳥の違いを考えて、お迎えする子を選んでください。

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