インコは人の言葉をマネたり、音をマネたりしますよね。なぜインコはものまねをするのでしょうか。調べたところ、その理由が思いのほか可愛らしく…。ぜひ知ってもらいたいと思います!
また「インコは人の言葉を理解しているのか」「名前を呼ぶと返事をする理由」などもあわせて紹介します。
インコが物音や声マネをする理由(その1)
インコがものまねをしたがる理由は、ズバリ…
→「この言葉ならもっと飼い主と話せそうだぞ!」「注目してくれてうれしい!」
飼い主が反応してくれることがうれしくて、ものまねをすることが多いようです。
インコはおしゃべりが大好き
インコはもともとおしゃべりが大好きな動物。野生下では50羽以上の仲間に囲まれて、常に「あっちに行こうよ!」「こっちに美味しいものがあるよ」など、コミュニケーションを取り合いながら行動しています。
感情や気持ちを仲間と共有するのは、インコにとって呼吸をするくらい当たり前のこと。むしろ率先して共有したいという欲求を持っています。だからより伝わるものまねをして、楽しさやうれしさを共有しようとします。
ものまねを覚える過程
インコにものまねを覚えさせたいときは、何度も同じ言葉や音を聞かせます。そのため「仲間がよく話す言葉なんだな!」と思い、自分も話せるように練習しています。
実際にマネたことで人間が喜ぶと「反応してくれた!」「伝わった!うれしい!」と思いものまねを覚える子も多いようです。
自分は人間だと思っている(理由その2)
インコが人間の言葉を話す理由に、自分が人間だと思っていることも大きく影響しています。つまり「仲間(人間)と同じ言葉でコミュニケーションをとりたい」と、ものまねをする子も多いんです。
ものまねをする子は、他のインコを見たことがない子
小さなころから人間しか見たことがない場合、自分が人間だと思ってしまうのも仕方のないことですね。
人間の言葉をマネするインコがヒナから人の手で育てた子に多いのは、他の仲間を見たことがなく自分が人間だと思っていることも理由のひとつと言われています。
オスの方がものまね上手な理由
インコはつがいを選ぶとき、メスが相手を選ぶ権利を持っています。オスは選ばれるためにも、たくさん話をしてメスの気を引く必要があるんです。
そのため人間をパートナーと考えているインコの場合、人間が反応をしてくれる「ものまね」をするオスが多いようです。
インコは人間の言葉を理解している?
インコは人間の言葉を正確に理解しているわけではありません。
インコは人間の言葉を「さえずり」として認識しており、「楽しそうだな」「美味しいものを見つけたのかな?」「良いことがあったかな?」などのニュアンスで理解しています。
名前を呼ぶと返事をするのは何故?
インコは名前を呼ぶと「ぴい」と返事をしてくれます。まるで自分の名前をわかっていて返事をしているようですが、この理由は…?
→自分の名前を理解してきちんと返事をしています。
飼い主が頻繁に名前を呼び掛けており、人間との共同生活が長い子は自分の名前を理解して返事をしています。
名前だけ連呼すると怒ることも。
人間の場合、相手の名前をむやみに呼びかけることはしませんよね。インコは名前を呼ばれると「何か理由があって呼ばれた」と理解しています。
返事をしてくれるのが可愛くて何度も名前を呼びたくなりますが、インコは「なんだよ!用もないのに呼ぶなよ!」とイライラしてしまうことも。名前を連呼するのもほどほどに。
例えば「○○ちゃんおはよう!」など、意味のある呼びかけをしてあげると良いですよ。
お互いが歩み寄ることでもっと仲良く
インコは人間ともっとおしゃべりをしたい、もっと仲良くなりたい!とものまねをしています。飼い主になったら「インコの言葉は理解できないから~」と思わず、何を伝えたいんだろう?と考えてあげましょう。
「この行動は何を伝えたいんだろう?」「何を話しているのかな?」と理解してあげることで、コミュニケーションの質がぐんと上がり、お互いの仲も深まりますよ。
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