Ed Sheeranの『Nancy Mulligan』が泣ける。純愛の実話、和訳・解説

Ed Sheeranの「Nancy Mulligan」が泣ける。純愛の実話、和訳・解説Blog
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Ed Sheeran(エド・シーラン) の『Nancy Mulligan(ナンシーマリガン)』という曲を知ってますか?エドシーランは、少し前に『Shape Of You』で大ヒットをして、その後も次々とヒットソングを連発しているシンガーソングライター。

そんなエドシーランの『Nancy Mulligan』はエドの祖父母のラブストーリーをもとに作られた曲。今回はこの曲の内容、和訳を紹介します。

始めてこの歌の内容を知った時に思わず感動!好きすぎて記事にしてしまいました…。民族調のリズムが好きな人は絶対ハマるはず!ぜひ聞いてみてください。

『Nancy Mulligan(ナンシーマリガン)』ってどんな歌?

Ed Sheeranの3番目のアルバム『÷(ディバイド)に収録されている曲です。

和訳 『Nancy Mulligan』

長くなるのでボタンで表示できるように設定しました。歌詞と和訳を確認したい場合は以下のボタンをクリックしてください。

I was twenty-four years old
When I met the woman I would call my own
Twenty-two grand kids now growing old
In that house that your brother bought ya

24歳の時
僕は運命の女性に出会った
22人の孫は大人になって
君の兄の家で暮らしている

On the summer day when I proposed
I made that wedding ring from dentist gold
And I asked her father, but her daddy said, “No
You can’t marry my daughter”

夏の日 に僕はプロポーズをした
金歯から婚約指輪を作って
彼女の父に挨拶に行ったんだ けど彼女の父はこう言った
”娘との結婚は認めない”

She and I went on the run
Don’t care about religion
I’m gonna marry the woman I love
Down by the Wexford border

彼女と僕は走った
宗教なんて関係ない
僕は愛する人と結婚するんだ
ウェックスフォードの境界で

She was Nancy Mulligan
And I was William Sheeran
She took my name and then we were one
Down by the Wexford border

彼女はナンシー・マリガン
僕はウィリアム・シーラン
彼女は僕の名前を受け取り 僕らは一つになった
ウェックスフォードの境界で

Well, met her at Guy’s in the second world war
And she was working on a soldier’s ward
Never had I seen such beauty before
The moment that I saw her

僕が彼女に出会ったのは 第二次世界大戦のころ
彼女は兵士の病棟で働いていた
あれほど美しい人を
僕はその瞬間まで見たことがなかった

Nancy was my yellow rose
And we got married wearing borrowed clothes
We got eight children now growing old
Five sons and three daughters

ナンシーは僕の黄色いバラだ
僕たちは借り物の衣装で結婚をして
今や8人の子どもたちは大人になって
息子が5人と娘が3人

She and I went on the run
Don’t care about religion
I’m gonna marry the woman I love
Down by the Wexford border

彼女と僕は走った
宗教なんて関係ない
僕は愛する人と結婚するんだ
ウェックスフォードの境界で

She was Nancy Mulligan
And I was William Sheeran
She took my name and then we were one
Down by the Wexford border

彼女はナンシー・マリガン
僕はウィリアム・シーラン
彼女は僕の名前を取って 僕らは一つになった
ウェックスフォードの境界で

From her snow white streak in her jet black hair
Over sixty years I’ve been loving her
Now we’re sat by the fire in our old armchairs
You know Nancy, I adore ya

彼女の漆黒の髪に、雪のような白い線が混ざる
60年以上経っても、僕は彼女を愛している
暖炉の前で古びた椅子に座っている今も
ナンシー、君を愛しているんだ

From a farm boy born near Belfast town
I never worried about the king and crown
‘Cause I found my heart upon the southern ground
There’s no difference, I assure ya

ベルファスト近くの農家に生まれて
王や王冠なんて無縁だった
僕は南の地で 恋に落ちたんだ
気持ちは変わらない 約束するよ

She and I went on the run
Don’t care about religion
I’m gonna marry the woman I love
Down by the Wexford border

彼女と僕は走った
宗教なんて関係ない
僕は愛する人と結婚するんだ
ウェックスフォードの境界で

She was Nancy Mulligan
And I was William Sheeran
She took my name and then we were one
Down by the Wexford border

彼女はナンシー・マリガン
僕はウィリアム・シーラン
彼女は僕の名前を取って 僕らは一つになった
ウェックスフォードの境界で

歌の内容を紹介

どんな内容なのか、主要な歌詞をピックアップしつつ紹介します。

Well, met her at Guy’s in the second world war
And she was working on a soldier’s ward
Never had I seen such beauty before
The moment that I saw her

僕が彼女に出会ったのは 第二次世界大戦のこと
彼女は兵士の病棟で働いていた
あれほど美しい人を
僕はその瞬間まで見たことがなかった

歌の主人公である祖父は、24歳のとき、第二次世界大戦の兵士病棟で働く祖母に出会い一目惚れをします。

And I asked her father, but her daddy said, “No
You can’t marry my daughter”

彼女の父に挨拶に行ったんだ
けど彼女の父はこう言った”娘との結婚は認めない”

二人は結婚しようとしました。しかし義父に反対され駆け落ちを決めます。

Don’t care about religion
I’m gonna marry the woman I love

宗教なんて関係ない
僕は愛する人と結婚する

第二次世界大戦のころ、アイルランドでは南部と北部で宗教対立がありました。二人の間にも宗教の壁が…。しかしその対立を越えて2人は結婚を決めます。

From her snow white streak in her jet black hair
Over sixty years I’ve been loving her

彼女の漆黒の髪に 雪のような白い線が混ざる
60年以上経っても 僕は彼女を愛している

祖父と祖母の人生を振り返り最後は「いつまでも愛しているよ。」というフレーズで締めくくる…こんな内容となっています。

ストレートな愛情表現が心に響く

前半は出会い・後半は結婚後の人生を歌っています。共通しているのは、「ナンシーを愛している」という強い気持ちです。

Cause I found my heart upon the southern ground
There’s no difference, I assure ya

僕は南の地で 恋に落ちたんだ
気持ちは変わらない 約束するよ

From her snow white streak in her jet black hair
Over sixty years I’ve been loving her

彼女の漆黒の髪に 雪のような白い線が混ざる
60年以上経っても 僕は彼女を愛している

ストレートな愛情表現がロマンティックですね。「60年以上経っても愛している」このフレーズが良い…。この曲は、孫が祖父の恋愛を聞いて作成したもの。自分が祖父の立場だったらと考えると感動しますね…。

『Nancy Mulligan』が発売された時は、祖父母どちらも亡くなられています。エドシーランが何を考えながらこの曲をつくったのか。そんな気持ちを考えながら聞くのも味わい深いで曲です。

意訳の箇所もあります

adoreの表現

You know Nancy, I adore ya

ナンシー、君を愛しているんだ

この adoreには「崇拝する、敬う、恋慕う」みたいな意味があります。日本語で一言で言いあらわすのが難しい…。

黄色いバラについて

あと、歌詞中にある「黄色いバラ」の表現について。

Nancy was my yellow rose

ナンシーは僕の黄色いバラだ

突然出てきて「なんだこれ?」と思う箇所ですね。

黄色いバラには「あなたを愛している」「嫉妬」など、プラスとマイナスの花言葉があり、歌詞ではその花言葉を連想させています。

『Nancy Mulligan』をストレートに聞くと、何年たっても変わらぬ愛をナンシーに捧げる「純愛」をイメージするかもしれません。しかしこの「黄色いバラ」のフレーズで「ただ綺麗なだけの愛じゃなかった」という意味が現れます。

祖父、祖母に当てた曲は他にも

エドは『Nancy Mulligan』の他に、祖父・祖母2人が亡くなったときの別れの歌も歌っています。

Ed Sheeran – Supermarket Flowers

「悲しいのは 愛されていたからなんだ」

「ハレルヤ 神様があなたを迎えに来たよ 」

「お帰りなさいって言ってる」

淡々としたリズムの優しい曲です。こちらは祖母の話。歌詞はエドの母親目線で描かれています。

Ed Sheeran – Afire Love

「昨日までなんでもなかったのに」

「おじいちゃんがお前をわからないのは、おじいちゃんのせいでも、誰のせいでもないんだと父は言う」

「どうか天国で幸せに」

こちらは祖父の話。アルツハイマーにかかってそのまま亡くなられたようで、歌中でそのことに触れられています。私もアルツハイマーを発症して亡くなった家族がいたので、この曲は心に響きました。

…この2つは本当に泣ける。どちらも最後は「ハレルヤ しあわせに」と締めくくられています。家族に対する愛が深く伝わる優しい曲です。

エドシーランの曲は才能と努力の塊

エドシーランは雑誌のインタビューで、「曲を作るときアイリッシュ調と決めたら、アイリッシュ調の曲を5〜6曲くらい作ってその中でベストなものをピックアップしている」と語っていました。10曲作るなら、50〜60曲は作っている計算です。

音楽に対する並々ならぬ熱意が感じられますね。もうほんと、クオリティの高い曲ばっかり連発してるので、尊敬するほんと。曲のどれもに深い意味があり、知れば知るほどハマるものばかりです。

『Nancy Mulligan』はEd Sheeranのアルバム『÷(ディバイド)』に収録!


『÷(ディバイド)』ほんと最高!
他にもめっちゃ良い曲ばっかりなので一度聞いてみてください!ディバイドはEd Sheeranの、3rdアルバムです。2017年3月3日にリリース。全16曲が収録されています。

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ほんと、なんでこんなに良い曲ばっかりなの!?どれもクオリティが高すぎる。

陽気な雰囲気が漂う『Barcelona』もイチオシです!

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